肥田晧三先生からご案内を頂戴しました。現在、大阪くらしの今昔館にて開催中の企画展をご紹介致します。
ぜひお運び下さい。
企画展「なにわの遊楽-芝居・祭り・花暦-」
平成23年4月23日(土)~5月29日(日)
於:大阪くらしの今昔館
(地下鉄「天神橋筋六丁目」駅至近/大阪市北区天神橋6-4-20 住まい情報センター8階)
電話:06-6242-1170
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お正月に続く大阪の一大行事といえば、何と言っても「十日戎」です。
昨年は大阪ミナミの宗右衛門町さんの駕篭に乗せて頂いた所、今年から山村流として駕篭を出させて頂くことになり、先日、9日の宝恵駕行列に参加させて頂きました。
えべっさんは、1月9日、10日、11日の三日間の行事ですが、宝恵駕行列は初日の「宵えびす」のみ。
難波を出発して、今宮戎までの道中、「ほえかご」のかけ声や南地小唄、鐘や鳴り物を打ち鳴らしながら賑やかに華々しく行進するものです。そもそもこの駕篭道中はミナミの旦那衆の代参で芸妓さんがお参りし始めたことが発祥といわれ、その伝統から先頭の駕篭は大和屋さんの芸妓さん、続いて文楽さん(今年は三味線方の鶴澤清二郎師匠)、そして今年はその次に山村流が続かせて頂きました。門弟達も揃いの黒紋付で後に続いておりました。
元々、僕はえべっさんにはこだわりがありまして、五耀會のオリジナル演目・長唄「七福神」でも、もちろん役どころは恵比寿さん。
こうして、自分の代から駕篭行列を出させて頂くことになって、ますます強いご縁を感じずにはいられません。
清々しい気持ちで、今年も良い一年になりますようにと参拝しました。
当日、とんぼりリバーウォークでの式典や神社までの行列中に温かくご声援下さった皆様、本当にありがとうございました。
これから毎年恒例となります。よろしくお願い致します!
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上方風流の3回目が載りました。舞台を勤める際、直前や直後に解説をと依頼されることが多いのですが、僕はそれが本当に苦手です。僕は次に勤める舞台の為に楽屋にて静かに役作りをするというタイプではありませんがこう見えても意外と頭の中は舞台の事で一杯だったりします。
芸能を楽しむにはその作品を理解する云わば引きだしのようなものが不可欠であって、それを演者に求めるのは酷ではないかと思うのです。勉強しているのではなく楽しんで頂けるような土壌がだんだん少なくなってきているのも事実ですから、努力はしていかねばと思うのですが、これがジレンマとなっています。
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産経新聞に連載の吉坊との対談の2回目が載りました。
限りある紙面では伝えきれないようですが、
祖母(四世宗家)は、「大阪の土になる」と大仰に云っていたわけではありません。
平成19年、祖母の17回忌の追善舞踊会を開いたおり、プログラムに載せる為門人達に祖母の思い出を語ってもらいました。その折に一人の弟子がかつて吉村雄輝さんや武原はんさんが東京に行かれたことを挙げて祖母にどうして東京に行かなかったかと尋ねたら祖母は一言だけ「わては大阪の土になるねんで」と答えたそうです。
僕もそれまで知らなかった話ですが、祖母らしい話だなと心に沁みてそれ以来忘れられない言葉となりました。
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谷町四丁目の大阪歴史博物館で、上方舞主要四流派の一つ、楳茂都流に関する貴重な品々が展示されています。
陸平先生には子供のころから可愛がっていただき、偉才ぶりは祖母より聞いていましたが、実際に目にすると驚きの連続でした。
本来、流儀に伝わるべき物が博物館に入ってしまったことについては、複雑な思いがしました。
散逸を防ぎ広く一般の方に公開出来たことは評価すべきかもしれませんが・・・。
亡くなった母は、直接陸平先生に指導を受け楳茂都流の「都十二月」を舞台にかけていますので、ビデオが残っています。山村流の作品を舞っている時より伸びやかに舞っている気がして、流儀が肩に乗っている同じ立場の僕にもなんだか分かる気がしたものです。僕も何度か舞わせて頂いているのですが、その度陸平先生のお墓にお参りに行っています。
上方舞四流は親戚のような存在で、陸平先生は、僕にとって懐かしくそして最も敬愛する方の一人です。
『楳茂都陸平展ー上方舞・楳茂都流とその展開ー』
期間:開催中~2月22日(月)まで
場所:大阪歴史博物館8階 特集展示室
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