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山村流 『吾斗ごのみ』日本舞踊上方舞山村流宗家山村友五郎 公式ブログ
2011/04/06 (Wed) OSK 「春のおどり・繚乱 さくら 桜 サクラ」

漸く温かくなってまいりました。桜の花が満開を迎えようとしています。

咲くのを心待ちにし、咲いた桜が散りゆき若葉が出始めて新緑で木が覆われるまで、日本人はこよなく桜を愛で、季節の移り変わりを楽しみます。

 OSKのメンバーは困難な時代を経て、今年も松竹座で精一杯ステージを勤めています。
日本人が桜を愛する様にいつまでも皆様に愛される劇団で有りますようにという願いを込めて創りました作品です。
 
 洋楽で振りを付けていてもどこか、古典の手法、時間の流れを皆様に感じて頂き、能楽・歌舞伎・文楽・日本舞踊等にも興味を抱いて頂けたら幸いです。ここで、古典芸能の初心者の方へヒントを・・・。

第三景の桜争いに出てくる、南狐と北猿とは・・・。南朝がおかれた吉野山と北朝の京都・嵐山の桜争いにかけて、南北朝の対立とその対立の中に巻き込まれてしまう男をイメージしています。

 古来、吉野山は「女夫狐(みょうとぎつね)」等、キツネが描かれ、嵐山は狂言の「猿聟(さるむこ)」等、猿を題材にした演目の舞台となっています。

 南の狐と北の猿で、それらを想像出来るのはきっとかなりの古典通かと思います。勿論、あくまでも日本物レビューですので、どなたにも理屈抜きに楽しんで頂きたい作品ですが、それらの遊びや想像力でまた、別の角度からお楽しみ頂ければ幸いです。 

 OSKのさらなる飛躍を願い作りました作品が奇しくも日本の復興と再生を願う作品となりました。OSKメンバーが力強くそして、祈りを込めて精一杯務めることと存じます。

是非とも、劇場にお運び頂きましてご高覧頂きますと幸いです。

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2011/02/22 (Tue) 杉本文楽の振付

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さて、振付の話題続きですが、
今年開場したばかりの神奈川芸術劇場にて来月後半に公演予定の「杉本文楽」についても、振付を担当させて頂いています。大変話題になっている作品ですので、関わらせて頂いている僕自身、上演を楽しみにしています!

「杉本文楽 木偶坊入情 曽根崎心中 付り観音廻り」
公演日程:2011年3月23日(水)~27日(日)
*詳細は、神奈川芸術劇場の公式ページでご確認下さい。→

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2011/02/21 (Mon) OSKレビュー「春のおどり」繚乱さくら桜サクラ

お蔭様をもちまして、東京での舞踊協会公演「荒れ鼠」も、無事舞い納めさせて頂きました。
応援して下さった皆様、ありがとうございました。

さて、ここからしばらくは振付師としての日々が続きます。地元大阪では、OSK日本歌劇団のレビュー「春のおどり」第一部を、今回は作・演出・振付にわたって担当させて頂きます。
4月の上演に向けて、うららかな季節に似つかわしい華やかな舞台をお目にかけたく、尽力しておりますので、どうぞ宜しくお願いいたします。

OSK日本歌劇団のレビュー「春のおどり」
第一部「繚乱 さくら 桜 サクラ」
作・演出・振付 山村若

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公演期間:2011年4月3日(日)~10日(日)
場所:大阪松竹座
松竹座公式サイト:http://www.shochiku.co.jp/play/shochikuza/110403/



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2009/11/09 (Mon) 宝塚舞踊会

20091120.jpg

毎年、監修・指導を担当させていただいている「宝塚舞踊会」の季節が巡ってきました。
今年は第50回記念として「五旬桜義経絵巻」と題した源義経にちなんだ曲の数々に、専科、星組、宙組の皆さんが切磋琢磨していらっしゃいます。

「第五十回記念 宝塚舞踊会」
日時:平成21年11月20日(金)午後4時開演
場所:宝塚大劇場
*詳しくは、宝塚歌劇インフォメーションセンター(0570-00-5100)までお問い合わせください。

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2008/11/01 (Sat) 明日は荒通し「宝塚月組公演・夢の浮橋」

ukihashi

宝塚月組公演「夢の浮橋」も7日の初日を控え、明日は荒通しです。源氏物語や平安朝の振付をさせて頂くときいつもジレンマに陥るのは、平安時代の装束は踊る為に作られてないはずで、着て動ける範囲も限られていたでしょうから、どうしても振付上無理があるんですね。
春日野八千代先生が光源氏をなさった頃の楽曲のリズムと比べても、今のでは少なくても倍になっていますし、お客様の感覚も平安朝の時間の流れに耐えられないほどスピード化しています。その中で平安朝の雰囲気を出すのが至難のわざかと。産みの苦しみに今回も苛まれています。時間との戦。あと、一週間をきりました・・・

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プロフィール

山村 友五郎

Author:山村 友五郎
本名・山村 武
文化3年(1806年)創流、上方舞・山村流の六世宗家。祖母である四世宗家、早逝した母・糸(五世宗家を諡)の遺志を継ぎ、平成4年に「若」を襲名。
流祖 山村友五郎よりの歌舞伎舞踊と、京阪神で発展した座敷舞(地唄舞)という二つの流れを大切に、古典の維持・伝承に努め、歌舞伎・文楽・宝塚歌劇等の振付も数多く手がけている。
平成18年には創流二百年舞扇会を開催。
平成26年、流祖の名跡を「六世宗家・三代目友五郎」として襲名。併せて長男が「四代目 若」を襲名。

【賞暦】
平成13年
文化庁芸術祭新人賞受賞
平成15年
舞踊批評家協会新人賞受賞
平成18年
芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞
平成19年
文化庁芸術祭優秀賞受賞
平成20年
日本舞踊協会花柳壽應賞新人賞受賞
平成21年
大阪文化祭賞受賞
平成22年度
芸術選奨
文部科学大臣賞受賞
平成26年度
日本芸術院賞受章
令和2年(2020年)
紫綬褒章受章

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