今日は、楽正おっさんの本葬でした。(お師匠さんを大阪弁でおっしょさんとも呼びますが、我々は「お」の字を大きく発音しおっさんと呼びます)
大きいおっさん方(若しげ・若栄・若津也)から、少し年齢が離れて楽正おっさんまでが山村流の高弟と呼ばれる方々でしたが、おっさんが亡くなられて皆居られなくなりました。僕の子供の頃には既に大スターだったおっさんでしたが、流儀の中では大きいおっさん方を立てられ常に気を遣っておられただけに今頃はまた、向こうで気を遣っておられるのではなどと思っています。
一門や一般の方々、また、文化庁をはじめとして東京からも沢山ご参列頂き改めておっさんの大きさを感じました。竹本住大夫お師匠さん、西川扇蔵ご宗家、桂米朝師匠、井上八千代お家元、楳茂都梅咲お師匠さんからそれぞれりっぱなご弔辞をいただきました。
母の葬儀から始まって喪主や葬儀委員長を幾度も勤めました。自分の身に近すぎるとかえって涙も出ませんでした。若津也おっさんの時も、大叔母の亡くなった直後で泣いている場合ではありませんでした。葬儀委員長という立場であるのに今回ばかりは不覚にも涙をこぼしてしまいました。
きっと、おっさんと自分との関係は適度な距離感で繋がっていたのだなと思いました。
合掌
上方 | comment(2) |
『五耀会』の公式ウェブサイトが立ち上がりました。
詳細はまだですが、会に対するメンバーの思いは感じていただけるかと思います。
ご覧になってください。
http://www.goyokai.com/
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西川流宗家ご子息・西川箕乃助さん、花柳壽楽先生のお孫さんである花柳錦之輔さん、藤間藤子先生のお孫さんで藤間蘭景先生のご子息・藤間蘭黄さん、花柳秀先生のご子息・花柳基さんと5人の会『五耀会』を立ち上げることになりました。
それぞれがそれぞれの家の芸を背負っているメンバーですから、以前よりお話させていただいてはいたのですが、関西の流儀はただ一人なのでいざお誘いを受けて戸惑いましたが、頑張りたいと思うようになりました。
常々大阪の匂いを遺したいと言っているのですが、祖母や母の時代に比べて自分自身の中の大阪も薄れていっているのを日ごろから感じていますので、こうして東京の舞踊家さん達に囲まれて舞台に立たせていただく事で逆に自分自身に大阪を感じれるのではないかと思うのです。
舞踊家として本当に力一杯に舞うことが出来るのも今のような気がしています。切磋琢磨し成長できるのも今ー。どうか、ご声援ください!!
『五耀会』平成21年3月7日(土)
午後3時開演 大阪・松竹座
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寒いので日が上がってからですが大阪城までのウォーキングを続けています。
ついこの前まで景色のすべてが朽ち葉色であったのに、梅林の梅が膨らんできました。
いつも梅林の横のスロープを走りあがるのですがまだ少ししか咲いていないのにあたりにはいい香りもしています。紅梅の咲く直前を染料にすると綺麗なピンク色に染まるとか。
梅が終わる頃には桃園の桃も楽しみです。カルガモの親子がのんびり泳いでいたり。
季節は着実にめぐっています。
(初めて携帯電話の画像を載せてみました。走っているのを一旦立ち止まって写真をとってからのスロープダッシュはきつかったです。)
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日本舞踊協会公演の日にちが2月15日(日)に決まりました。第1部11時開演の三つ目です。
有り難い事に、昨年からお伝えしていただけに随分大阪から応援に来てくださるようです。久しぶりに『狂乱』の稽古をしましたが、寒さで手がかじかみ、そういえば、寒い時期には一度も舞ったことがなかったことに気がつきました。当日、カイロで温めておかないと・・・と、ちょっと、焦りました。
『第52回日本舞踊協会公演』
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平成23年に完成を目指す宗右衛門町通りの電線地中化、「石畳の道」復活を含めた道路美装化などの街づくり事業の資金のためにと募金箱を預かりました。
風情ある街であったミナミが今のようになってから、ずっと何とか出来ないものかと悶々としていただけに、少しでもお役にたてればと、稽古場に置かせていただきました。
次の時代にどんな景観を残せるか。大阪の街が今のままでいいのかとずっと考えています。
事業にご賛同いただける方は下記にお問い合わせ下さい。
宗右衛門町商店会
〒542-0084 大阪市中央区宗右衛門町4番4号2階
℡ 06-6214-5925
上方 | comment(0) |
9日は西宮ガーデンズのNHK教室の初日でした。お蔭様で開校日より沢山の生徒さんが参加くださいました。2時間のクラスですし、まったく初心者の方もおられましたのでお扇子の置き方やお辞儀の仕方などからゆっくり稽古いたしました。演目は「高砂」と「蓬莱」。いずれも地唄で「高砂」は初心者の方の為に用意しました。船出の曲ですので新しいスタートにふさわしい曲です。「蓬莱」は上方の正月飾りを詠った曲です。
毎年9日は朝から「今宮さん」(今宮恵比寿神社)に詣り、古い笹を納め新しい福笹をいただきます。今年は、NHK教室のお陰で西宮恵比寿神社にも参拝することが出来ました。総本社だけあって荘厳なお社です。夜には子供達と「堀川さん」(堀川恵比寿神社)にも詣り子供に「恵比寿さん同志喧嘩しはらへんやろか?」と言われてしまいました。
10日は、上方伝統芸能ナイトに出演いたしました。「神楽初」を舞わせていただきました。
11日は京都・ゑびす神社に参りました。毎年、京都は必ず行っています。
新酒の絞りたてを飲むのも例年の楽しみです。京都の人気(飾り)は人が集まるようにと円形の傘の下に紙人形が下がっています。(画像参照)
毎年大きくするのが慣わしらしく大変大きな物も売っているのですが、欲張らず例年通り平穏にと願い毎年同じ大きさをいただいています。
「戎さん」は我家にとって昔から正月三ヶ日の後のビッグイベントです。年中多忙だった両親と妹とで揃って詣り、その後いつも中華料理を食べに行ったことも子供の頃の懐かしい思い出です。
日常 | comment(0) |
皆々様 恙無く新春をお迎えになった事と
心よりお慶び申し上げます。
大晦日には、上方芸能ナイトにて『万歳』(まんざい)を舞わせていただきました。
毎年、元旦は朝から門人達が集まり、お盃で祝います。
いつもは2日も挨拶を受けているのですが、
東京宝塚劇場の舞台稽古が2日、初日が3日と言う事も有り、今年は元日中に東京へ。
5日の晩にようやく大阪に戻りました。
ということで、
皆様にも年明けのご挨拶が遅れ失礼致しました。
本年も何卒ご厚誼ご厚情賜ります様
よろしくお願い申し上げます。
画像は稽古場のお鏡と餅花です。
正月のしつらえをすると新年を迎える心構えのようなものが出来ます。飾りつけは大変ですが、一年でもっとも華やぐ稽古場風景です。
本年もどうか、一門が平穏無事で過ごせますようにと舞台の神様に祈ります。
皆々様のご健康とご多幸も共にお祈りいたします。
寒さの折から呉々もご自愛下さい。
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