山村流 『吾斗ごのみ』日本舞踊上方舞山村流宗家山村友五郎 公式ブログ
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2009/03/29 (Sun) 由縁の月

4月4日土曜の「初心者のための上方伝統芸能ナイト」では、地唄『由縁の月』を舞わせていただきます。

地唄『由縁(ゆかり)の月』

憂しと見し 流れの昔なつかしや
可愛い男に逢坂の関よりつらい世のならい
思わぬ人にせきとめられて 今は野沢のひとつ水
すまぬ心のなかにもしばし すむはゆかりの月の影
しのびてうつす窓の内 広い世界に住みながら
狭う楽しむ真(まこと)と実(まこと) こんなえにしが唐にもあろか
花さく里の春ならば 雨もかおりて名や立たん

恋しい男とは別の男に身請けされた遊女が、真に心を寄せる男と逢うことが出来なくなったがその人の面影だけが自分の今の心を月の光のようにほのかに照らしてくれるのだと詠い
つらいと思っていた廓の世界を懐かしむ内容です。
 
近松門左衛門作「夕霧阿波鳴渡(ゆうぎりあわのなると)」吉田屋の段から書き換えられた歌舞伎『廓文章(くるわぶんしょう)』にこの曲が用いられていることから、大坂新町吉田屋の太夫・夕霧と馴染みになり勘当された藤屋伊左衛門が編み笠をかぶり紙子(紙で出来た粗末な着物)を着て、吉田屋へ訪ねてくる姿が振りにも取り入れられています。男と女の2通りの振りが伝わっていますが、男の方は伊左衛門の心持に寄り近く舞い、女は遊女であったり芸妓であったりその時々の扮装(ふう)で変わりますが大体が遊女という設定です。

 地唄舞は、能・狂言・歌舞伎・文楽などの一部分を取ってその作品の匂いを曲に残し趣向として座敷にて楽しんだ芸能ですから、本来の作品を背景として知っていることでより深く味わえるようになっています。もともと文楽の作品であり、上方歌舞伎に移された大阪の物語ですから山村流にとっても縁のある作品です。

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地唄舞 | comment(0) |


2009/03/18 (Wed) 日本文化塾

nihonbunkajuku.jpg

http://www.osaka-shoin.ac.jp/univ/japan_culture/index.html

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大阪樟蔭女子大学ご主催の「日本文化塾」に妹の光ともども実演参加させていただきます。上方芸能に焦点を定めた「舞う、謡う、語る...精選上方伝統芸能シリーズ」の3回目5月23日(土)13時から14時30分までの催しです。

山村流の源流である『歌舞伎舞踊』から長唄「浦島」を僕が、本流である『地唄舞』から地歌『ゆき』を光が勤めさせていただきます。

妹は樟蔭中・高出身ですので、お話を頂いて喜んでいます。5月も忙しくなりそうです。

上方 | comment(1) |


2009/03/17 (Tue) 大阪市立美術館 夕遊花舞台

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大阪市立美術館で4月14日から5月31日まで「小袖展」が開催されます。会期中は松坂屋京都染織参考館の名品の数々が初公開され、この機会に合わせた企画にお誘いいただきました。

着物は、仕事着で僕には切り離せませんが、展示されている小袖だけでなく、実際に身に着けた時のきものの美しさにも親しんでいただこうというダブル企画だそうです。

何を舞わせていただいたらいいかなっと考え中です。

「木曜美術館 - 夕遊花舞台」
大阪ナイトカルチャー小袖展と上方芸能のダブル鑑賞会が4回開催されるうち、
僕は、5月14日(木)「春の月 あでやか上方舞、山村流の粋(すい)」に出演します。

申し込み方法等は、協賛の大阪商工会議所(大阪ナイトカルチャー)のホームページでご覧下さい。

舞台 | comment(0) |


2009/03/15 (Sun) 第49回日本舞踊協会関西支部 舞踊の会

090328_29buyo.jpg

舞踊協会関西支部舞踊の会が今年は3月27日、28日に開催されます。

28日、『青海波』を楳茂都梅咲師匠と若柳吉蔵宗家とで御ひらきを勤めさせていただき、
その後、『橋弁慶』で牛若丸を初めて勤めさせていただきます。

子供の頃から、光の牛若、僕が弁慶で何度か勤め、後、門人や長男との折も僕は弁慶だったので一度牛若丸をやってみたかったのです。

「笛の巻」は能の観世流・小書より昨年、振付させていただきました。
従来の『橋弁慶』は五条橋における牛若と弁慶との出会いが描かれていますが、
『笛の巻』はその直前に母・常磐から鞍馬寺に戻り学問を修めよと諭される場面が描かれています。牛若は武士になって父・義朝の敵を取りたいと願いますが母・常盤御前は息子が僧となって命を永らえることを願います。
(義経は僧になる事を拒否して鞍馬寺を16歳で出奔したという説もあります。)

母に説得され寺へ登る決心をする義経ですが、名残の月を観にと五条橋へ行きそこで弁慶と出会うのです。

勉強せよといわれて涙したり、寺へ行こうと思いながらつい五条橋へ出かけてしまう牛若。

随分人間的だなと思いませんか?

舞台 | comment(2) |


2009/03/14 (Sat) 有難うございました。

 お陰様で、無事五耀會も盛会裏に終えさせていただきました。(もう一週間も経ってしまいました。)
旗揚げ公演にふさわしく完全完売で、松竹様より大入り袋をいただきました。
東京から参加してくれた4人にも大阪の熱さ、あったかさを感じてもらえたと思います。
僕自身、心地よい刺激をもらった舞踊会でした。今後も「舞台芸術としての日本舞踊」を五耀會のメンバーとともに追及していきたいと思っています。ご来場くださった皆様、温かいお励ましの言葉を頂きました方々に心より厚くお礼申し上げます。


 昨日は、宝塚雪組公演「風の錦絵」の初日でした。「風の錦絵」はジェットコースターに乗ったかのようなスピード感のある日本物のショーです。石田先生の作品で振付させていただくのは初めてです。劇場スタッフに「あそこは若先生の振付でしょう?」と口々に言われました。(どうか、劇場にてご覧になってください。僕は石田先生の演出に添って振付しただけなのですが・・・。)

毎週土曜日に舞台を勤めた2月はさすがにあっという間でした。(3月1日が楳茂都扇性さんの襲名でしたが、28日の前日はNHKの収録の為本番どおりの舞台でした。地歌『蓬莱』も放映されます。日にちは未定ですが、是非ご覧になってください。)
五耀會が終わり、
初日が開いてようやくほっとしました~!

ありがとうございました!!

舞台 | comment(4) |


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プロフィール

山村 友五郎

Author:山村 友五郎
本名・山村 武
文化3年(1806年)創流、上方舞・山村流の六世宗家。祖母である四世宗家、早逝した母・糸(五世宗家を諡)の遺志を継ぎ、平成4年に「若」を襲名。
流祖 山村友五郎よりの歌舞伎舞踊と、京阪神で発展した座敷舞(地唄舞)という二つの流れを大切に、古典の維持・伝承に努め、歌舞伎・文楽・宝塚歌劇等の振付も数多く手がけている。
平成18年には創流二百年舞扇会を開催。
平成26年、流祖の名跡を「六世宗家・三代目友五郎」として襲名。併せて長男が「四代目 若」を襲名。

【賞暦】
平成13年
文化庁芸術祭新人賞受賞
平成15年
舞踊批評家協会新人賞受賞
平成18年
芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞
平成19年
文化庁芸術祭優秀賞受賞
平成20年
日本舞踊協会花柳壽應賞新人賞受賞
平成21年
大阪文化祭賞受賞
平成22年
芸術選奨
文部科学大臣賞受賞
平成27年
日本芸術院賞受章

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各公演の座席券お問い合わせもこちらからどうぞ。

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