3月6日の伝統芸能ナイトでは、『五段返し』と『いざや』を舞わせて頂きます。
端唄の演目はなかなか舞台でご覧いただく機会がありませんが、心浮き立つような曲の調子は地歌とはまた、違った味があります。
『五段返し』は、芝居のお家騒動の典型的な構成から成る曲で、花見から引道具になって塀外の蔵の壁を破って宝物を盗み出す曲者、次が上使のお入り、と続き、数々の世話場などが詠いこまれています。芝居を見物した客が茶屋遊びに戻るのも面白い趣向です。
『いざや』は、上方で古くから唄われている曲で、船場あたりの風流人が芸者を連れて住吉神社を参拝をする様子が軽やかに詠われています。新地両側とあるのは秀吉が度々堺へ行く様になったので新しく道をこしらえその両側に有名な料亭が並んで栄えたからだそうです。言葉の裏には、色街特有の意味も含んではいますが、いずれの曲も山村流らしく品よく舞納めるのが大切といわれています。
ご高覧頂きますと幸いです。
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