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山村流 『吾斗ごのみ』日本舞踊上方舞山村流宗家山村友五郎 公式ブログ
2008/09/23 (Tue) 地唄舞であることと座敷舞であること

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 山本能楽堂での「初心者のための伝統芸能ナイト」に出演させていただくようになって、気が付いたことが色々あります。もともと本行物(ほんぎょうもの=能をもとにした地唄舞)を能舞台で舞うことに対し「おこがましさ」を感じ抵抗があったのですが、能との対比も面白いのではという企画から、能「海士」に対して地唄「珠取り」、そして能「融」より私自身で振付けた地唄「融」を舞わせていただきました。

 実際に能舞台で舞ってみて「融は地唄舞であっても、座敷舞になってなかったのでは・・・?」と感じました。つまり、能舞台は三間四方のいわば正方形が基本の空間ですが、座敷は長方形の畳を基調にしていますし、舞う空間も長方形となっています。
 
 「融」を振付けた時はもちろん能「融」を意識はしましたが空間のことまで意識的に振付けたわけではありません。自分でいうのもなんですがあまりにも四方の柱に対して振りが付きすぎているのではと感じたわけです。「珠取り」に関しては、能舞台にのせた時にとても「いきにくい」部分があってそれが逆に「座敷舞」であることなのかなと思った次第です。

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プロフィール

山村 友五郎

Author:山村 友五郎
本名・山村 武
文化3年(1806年)創流、上方舞・山村流の六世宗家。祖母である四世宗家、早逝した母・糸(五世宗家を諡)の遺志を継ぎ、平成4年に「若」を襲名。
流祖 山村友五郎よりの歌舞伎舞踊と、京阪神で発展した座敷舞(地唄舞)という二つの流れを大切に、古典の維持・伝承に努め、歌舞伎・文楽・宝塚歌劇等の振付も数多く手がけている。
平成18年には創流二百年舞扇会を開催。
平成26年、流祖の名跡を「六世宗家・三代目友五郎」として襲名。併せて長男が「四代目 若」を襲名。

【賞暦】
平成13年
文化庁芸術祭新人賞受賞
平成15年
舞踊批評家協会新人賞受賞
平成18年
芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞
平成19年
文化庁芸術祭優秀賞受賞
平成20年
日本舞踊協会花柳壽應賞新人賞受賞
平成21年
大阪文化祭賞受賞
平成22年度
芸術選奨
文部科学大臣賞受賞
平成26年度
日本芸術院賞受章
令和2年(2020年)
紫綬褒章受章

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