宝塚歌劇団月組公演「夢の浮橋」の初日も無事終え、ようやく舞踊家に戻り、11月22日の舞の会に向けて地唄(地歌)「道中双六」の稽古がやっと出来るようになりました。
「道中双六」は、夏の夜のつれづれに揚屋で酒宴を催している客が、座興にと一座の女達に双六をさせ打ち興じている様が描かれ、五十三次、京を振り出しとして江戸日本橋を上がりとするまでの宿場の名が面白可笑しく詠み込まれています。
双六ですから、次々景色が変わるのですが、「作もの」「艶物」「本行物」の範疇に入らずどのような心持ちで舞ったらよいのかまだ何箇所かつかめていないところがあります。
女舞の振りがよく出来ており、景色がお客様に浮かぶようにと思いながら稽古しています。舞っていて楽しい作品ではあるのですが、この作品を作った作者は本当に東海道を廻ったのだろうかと思う箇所や、艶っぽい内容などが詠われていても現在では伝わってこない所もあり、どのように表したらよいかなと試行錯誤しています。
舞台 | comment(0) |
comment
| TOP |