片岡愛之助丈が三代目・楳茂都扇性襲名の為の挨拶に来てくれました。
京都の井上八千代ご先代さん、吉村雄輝お家元さんをはじめ各界の方々に紋付袴でご挨拶に廻った16年前の自分自身の襲名を思い出しました。
八千代お師匠さん、雄輝お師匠さんには襲名披露の舞踊会にも、ご出演頂きました。
流儀でも、四天王と呼ばれた、若しげ、若栄、若津也のお師匠さん方、楽正お師匠さんと皆揃って出演していただき、思えば本当に恵まれた襲名でした。
皆、ご高齢でしたから、もう2度と出来ぬ立派な舞踊会をさせていただきました。
楽正お師匠さんが先日亡くなり、上方舞の世界は大きな星を失いました。
しかし、楳茂都流家元の襲名で、上方舞では24年ぶりに四流の家元が揃うようになります。
自分自身もすぐに替わりが勤められたわけではありませんでしたが、いろんな方々の入れ替わりとしての役割を担ってきたように思います。
宇宙では、常に星が誕生し、また、消滅してゆきます。
楽正お師匠さんの死は一つの時代の終わりとともに始まりでもあるのかもしれません。
それが、伝えること、繋げることなのかと感じています。
また、そう信じて、これからも努力してゆかねばと思っています。
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