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山村流 『吾斗ごのみ』日本舞踊上方舞山村流宗家山村友五郎 公式ブログ
2009/03/15 (Sun) 第49回日本舞踊協会関西支部 舞踊の会

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舞踊協会関西支部舞踊の会が今年は3月27日、28日に開催されます。

28日、『青海波』を楳茂都梅咲師匠と若柳吉蔵宗家とで御ひらきを勤めさせていただき、
その後、『橋弁慶』で牛若丸を初めて勤めさせていただきます。

子供の頃から、光の牛若、僕が弁慶で何度か勤め、後、門人や長男との折も僕は弁慶だったので一度牛若丸をやってみたかったのです。

「笛の巻」は能の観世流・小書より昨年、振付させていただきました。
従来の『橋弁慶』は五条橋における牛若と弁慶との出会いが描かれていますが、
『笛の巻』はその直前に母・常磐から鞍馬寺に戻り学問を修めよと諭される場面が描かれています。牛若は武士になって父・義朝の敵を取りたいと願いますが母・常盤御前は息子が僧となって命を永らえることを願います。
(義経は僧になる事を拒否して鞍馬寺を16歳で出奔したという説もあります。)

母に説得され寺へ登る決心をする義経ですが、名残の月を観にと五条橋へ行きそこで弁慶と出会うのです。

勉強せよといわれて涙したり、寺へ行こうと思いながらつい五条橋へ出かけてしまう牛若。

随分人間的だなと思いませんか?

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舞踊協会関西支部舞踊の会 今日文楽劇場でチケット購入しました。今から土曜日が待ち遠しいです。
青海波 好きです。『牛若丸』うんと楽しみにして、当日はうんと楽しませていただきます。

2009/03/15 21:52 | tomo [ 編集 ]


 

tomo様
いつもコメント有難うございます。
「橋弁慶」の牛若丸は子供という印象がありますが、「笛の巻」は寺より出奔する直前の15,6歳の牛若です。(といってもかなり無理がありますが、頑張ります。)ご声援よろしくお願いいたします!

2009/03/17 17:58 | わか [ 編集 ]


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プロフィール

山村 友五郎

Author:山村 友五郎
本名・山村 武
文化3年(1806年)創流、上方舞・山村流の六世宗家。祖母である四世宗家、早逝した母・糸(五世宗家を諡)の遺志を継ぎ、平成4年に「若」を襲名。
流祖 山村友五郎よりの歌舞伎舞踊と、京阪神で発展した座敷舞(地唄舞)という二つの流れを大切に、古典の維持・伝承に努め、歌舞伎・文楽・宝塚歌劇等の振付も数多く手がけている。
平成18年には創流二百年舞扇会を開催。
平成26年、流祖の名跡を「六世宗家・三代目友五郎」として襲名。併せて長男が「四代目 若」を襲名。

【賞暦】
平成13年
文化庁芸術祭新人賞受賞
平成15年
舞踊批評家協会新人賞受賞
平成18年
芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞
平成19年
文化庁芸術祭優秀賞受賞
平成20年
日本舞踊協会花柳壽應賞新人賞受賞
平成21年
大阪文化祭賞受賞
平成22年度
芸術選奨
文部科学大臣賞受賞
平成26年度
日本芸術院賞受章
令和2年(2020年)
紫綬褒章受章

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