秋は、今年も行事が目白押しです。
そごう劇場で開催予定の、澤千左子先生のリサイタルをご案内いたします。
第八回澤千左子上方地歌の会『浪花ノ廓(さと)の音いろいろ』
日時:平成20年10月15日(水)
場所:そごう劇場(大阪/心斎橋そごう本店14階)
「ぐち」「いざや」「かんちろりん」「五段返し」「堺住吉」といった、上方の地歌、端唄など山村流の舞踊会でもお馴染みの曲目が演奏されます。
当日は、立方として出演し、地歌「浪花十二月」(なにわじゅうにつき)を舞う予定です。
「浪花十二月」は、地歌の中でも座興的に作られたとされる「おどけ物」「作物(さくもの)」「滑稽物」と呼ばれる演目です。「作物」といってもおかしみを表面に出さず、物売りの声や、駕篭やの掛け声が、詠み込まれ軽妙洒脱な味わい深い曲となっています。
歌詞は、元日に始まり、春の七草から十日戎の吉兆や宝恵駕篭、二月最初の午の日に行われる稲荷神社の祭・初午、彼岸会の四天王寺、雛祭り、潮干狩り、野崎詣り、端午の節句、名高いとされた難波のさつき、蛍、天神祭りの情景や、物売り、にわかに六月(みなつき)祓い、七夕、八朔、仲秋の名月、放生会、秋祭りの宮神楽、陰暦十月最初の亥の日に炬燵を出すという亥の子の炬燵、顔見世、餅つき、煤払い、衣配り等の新春を待つ準備、節季候(せっきぞろ)、昔は大晦日にあった節分の豆まきと、大坂の歳時記をめでたく祝い納めます。
江戸時代末期から明治初期にかけての年中行事や市井風俗が描かれていますので、今日では後世に伝える意味でも意義深く、貴重な曲となっています。
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