山村流 『吾斗ごのみ』日本舞踊上方舞山村流宗家山村友五郎 公式ブログ
2009/04/25 (Sat) 山村流宗家一門の会「舞扇会」

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舞扇会では、「山姥」と「霧の雨」と「石橋」を舞わせていただきます。

「山姥」は大叔母・久子が伝えた作品ですので、七回忌にあたる本年、追善の思いで舞わせていただこうと以前から決めていましたが、楽正おっさんも好んで舞っていましたので奇しくもおっさんへの追善ともなりました。おっさんが生前「山姥」で着用していた衣裳を形見として頂いたので大急ぎで半腰(袴付けで舞う着物ならなんとか着れそうなので)に仕立て直してもらっています。

「霧の雨」は若津也おっさんが舞扇会で最後に舞われた演目で、おっさんの最後の舞台になるのではと辛い予感をしながら後見を勤めました。後に控えていても若津也おっさんの作品に込める情感が伝わり本当に色んなことを学ばせていただきました。大叔母が3月になくなった後、4月におっさんが亡くなりました。その年の桜は本当に辛い思いで眺めました。いつ咲いたかいつ散ったか分からぬような状態でした。二人とも桜が好きだったので仲良く桜の季節に逝ってしまいました。
 晩年、耳が聞こえにくくなられた若津也おっさんとのやりとりはもっぱら妻との手紙でしたが、舞台の事などすぐに伺いたい時のためにおっさんにファックスをプレゼントしたのも懐かしい思い出です。

 若津也おっさんが亡くなった後、門人達の稽古をするようになりましたが、おっさんの門人、若美也さんも本年一周忌を迎えました。若美也さんは、病が深刻な状態であると知り律儀に挨拶をしに稽古場に挨拶に来てくれ、「他の事は何も思い残すことはないが、「山姥」を稽古しながら舞台で舞えなかったことだけが心残りだ」と話していました。

皆、幼少の頃から山村流に入門し、山村流に生きた人生でした。
 
先人たちの思いを受け止めて、今年も舞扇会を勤めさせていただきます。

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舞扇会へのお気持ち大切に拝見します 

若津也師の最後の舞台、袖からビデヲを撮りお家元様の温かく優しさ一杯の後見で「桐の雨」を安心して舞っていたのを目のあたりにして感動した事を思い出します。若津也の古い弟子達は皆、舞踊家に成ってないから公には追善会を催す事はしなかったけど七回忌を終え、私は追善曲を舞う機会が在った事ですっきりしました。

2009/04/27 17:08 | ピノコ [ 編集 ]


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プロフィール

山村 友五郎

Author:山村 友五郎
本名・山村 武
文化3年(1806年)創流、上方舞・山村流の六世宗家。祖母である四世宗家、早逝した母・糸(五世宗家を諡)の遺志を継ぎ、平成4年に「若」を襲名。
流祖 山村友五郎よりの歌舞伎舞踊と、京阪神で発展した座敷舞(地唄舞)という二つの流れを大切に、古典の維持・伝承に努め、歌舞伎・文楽・宝塚歌劇等の振付も数多く手がけている。
平成18年には創流二百年舞扇会を開催。
平成26年、流祖の名跡を「六世宗家・三代目友五郎」として襲名。併せて長男が「四代目 若」を襲名。

【賞暦】
平成13年
文化庁芸術祭新人賞受賞
平成15年
舞踊批評家協会新人賞受賞
平成18年
芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞
平成19年
文化庁芸術祭優秀賞受賞
平成20年
日本舞踊協会花柳壽應賞新人賞受賞
平成21年
大阪文化祭賞受賞
平成22年
芸術選奨
文部科学大臣賞受賞
平成27年
日本芸術院賞受章

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